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2022/03/09 12:47
(もしかして金属アレルギー!?)
お気入りのピアスをつけたら、ピアスホールが赤く腫れて、かゆくなった…。
今まで、普通につけれていたピアスが、なぜだか最近は、数時間つけただけで、じゅくじゅくする。
体調の悪い日には、ピアスホールの状態が悪い。
ピアスを開けて、しばらく経つのに、いつまで経ってもピアスホールが落ち着かない。
そんな、状態ではありませんか?
...そうなんです!皆さんが日ごろ感じている、この症状。
実は、それって、「金属アレルギー」の症状なんです。
●どうして金属アレルギーになるの?
金属アレルギーはアレルギー性接触皮膚炎という皮膚疾患の一種です。
金属アレルギーは、普段お肌につけているピアスやアクセサリーの金属部分から、汗などで溶け出した金属イオンが体内に入り込むことで起こります。
身体が、その金属イオンを異物と判断した結果、その拒否反応として、お肌がかぶれたり炎症が起きたりするのです。
ひどくなると発熱や全身の倦怠感などの症状が現れることもあります。
金属アレルギーはある日突然発症する可能性があり、また一度発症してしまうと完治することはありません。
étoileもそんな1人です。。
●金属アレルギーになってしまったら?予防策は?
金属アレルギーの症状は、人によってさまざまで、反応が出る金属も、人によって異なります。
身に着けているピアスで、かぶれたり痒みが出たらすぐにピアスを外して病院の皮膚科を受診してください!
皮膚科などでパッチテストを行ってどの金属に対してアレルギーを起こしたのか調べてもらい、その金属に出来るだけ触れないようにします。
1つの特定の金属にだけ、アレルギー症状が起こる方もいれば、複数の金属に対して、アレルギー症状が起こるという場合もあります。
また、ネックレスや指輪は大丈夫!という方でも、ピアスだと「かゆい」「かぶれる」というのは、ピアスホールは皮膚が薄いうえに、お肌に直接つけるため、アレルギー症状が出やすいことが考えられます。
「初めのうちは、何となくかゆい気がする 。でも、ちょっと…外したら、おさまったから大丈夫!」と症状が軽いからと言って簡単に考えずに、「あれれ?」と思ったら…、症状が軽いうちに対処しましょう。
予防策としては、スポーツ時や夏場など汗をかく場面では金属のアクセサリーを付けない事や、金属アレルギー防止剤を使用することなどが挙げられます。
アレルギー症状が出てしまったら、症状が起きてしまう金属をお肌につけないことが、最も重要です。金属アレルギーは、アレルギー症状が起こる金属を身につけていると、徐々に症状が悪化していくので、気づいたら早めに対応してあげましょう。
●金属アレルギーでも着けられるピアスの素材について
「金属アレルギーの症状があるんだけど、何をつけたら大丈夫なの…?」
「一体、どんなピアスを選んだら安心なの…?」
「金属アレルギーになるともうピアスを着けられない」と思っている方もいらっしゃいますが、そんなことはありませんよ!
一口にピアスと言ってもピアスには様々な素材があり、その中でもチタンやサージカルステンレス、樹脂などは金属アレルギーがほとんど起こらない素材とされています。
金属アレルギーの方でも着けられるピアスの素材をご紹介していくので、ぜひピアス選びの参考にしてみてください!
中でも金属アレルギーには「サージカルステンレス」「チタン」「樹脂」等の肌に優しい素材が一般的に推奨されています。
素材によって質感や重さ・色味も異なりますので、ご自身のあった素材のピアスをすることが一番のオススメです!
①サージカルステンレス316
メスなどの医療用器具にも使われている人体に優しい素材です。
étoileではこの素材をできるだけ使用するようにしています!
サージカルステンレスは表面に非常に薄い酸化被膜がある為、皮膚と接触しても汗で金属が溶け出さない、反応しにくいといった効果を発揮します。
金属アレルギーをお持ちの方でも比較的安心できるのはこの為です。
この中にはアレルギー反応が起こりやすいニッケルも含まれていますが、鉄にクロムが添加されることで、表面に薄い酸化被膜が自然発生になり、これが皮膚との直接の接触を防ぐかぶれない壁となっています。
※ 酸化被膜は金属表面が酸素と反応することによって生じる保護膜です。
錆びにくく、変色しにくい為、お手入れも簡単です。
汚れも楽にとれます。アレルギーでない方にも便利です。
温泉やプールにも付けたまま入れます。
(上がった後は水分を拭き取ってください。)
※シルバーのみです。ゴールドはメッキ処理をしておりますので、変色防止の為にも外して温泉などに入ることをオススメします!
②14kgf(14金ゴールドフィルド)
金属アレルギー対応素材として最近よく耳にしますね。
ゴールドフィルドは、主に真鍮などの合金でできた金属を芯として、総重量の20分の1、すなわち5%に金を含む合金をコーティングした素材で、「金張り」と呼ばれています。
本物の金の上品な輝きを手軽に楽しめる、近年人気の素材です。
14KGFは、欧米ではポピュラーな素材みたいですよ!
日本だと、まだまだ認知度が低いですが。
金メッキ(ゴールドプレイテッド:GP)と比べて、金合金のコーティング層は20~30倍も厚く、熱と圧力を加えて金合金をコーティングしているため、耐久性も優れています。
金メッキのようにすぐにメッキが剥がれる心配もほとんどありません。
前述のとおり、ゴールドフィルド(GF)の層は金メッキよりはるかに厚く、表面が剥がれて下地の金属が露出することが殆どありません。
また下地に使用されている素材も、ニッケル、クロム、マンガン、コバルトの含有率は0.01%以下と、一般的にアレルギーを起こしやすい物質は殆ど含んでおりません。
ただし、アレルギー反応には個人差があります。
過去に10金などの素材でアレルギー反応が出たことがある方には残念ながらおすすめできません。
③樹脂
樹脂は金属ではないため金属アレルギーの心配はありません。
軽量な素材のため着け心地が軽く、ピアスホールへの負担が少ないのが特徴です。
寒暖差にも強いのでスキーや温泉などでも活躍してくれます。
ただ、樹脂ピアスの使用には注意が必要です!
樹脂ピアスの針が他の金属製のピアスよりも針が太いことをご存知ですか?
樹脂ピアスを着けたことがある人なら「ちょっと痛いなぁ」と思いながら耳に着けたなんて経験もあるのではないでしょうか。
実際、樹脂は金属と比べて強度が低く頑丈でないため、針が太くなってしまいがちです。
そのため痛みを我慢しながら樹脂ピアスを着けると、ピアスホールに無理がかかり、傷がついてしまう場合があります。
樹脂は雑菌が付きやすいものなので、ピアスホールの傷口から雑菌が入りこみ、炎症を引き起こしてしまうでしょう。
炎症を起こすと、耳がかぶれたり痛みを伴ったりで、皮膚科に通わなければならない事態にも繋がります。
樹脂ピアスは確かに金属アレルギーを起こしにくいという利点は持っていますが、使用上は気を付けたほうが良さそうですね!
●知っておきたい!ピアスの使い方
セカンドピアスを卒業したら、ピアスはお風呂や温泉などでは外してくださいね。その方が、ピアスをキレイなまま、長くお使いいただけますよ。
①使い終わったら、柔らかい布などで
汚れを拭いて清潔に仕舞う。
②お風呂や温泉に入る時は外す。
天然石などは、温泉の成分で石が曇る
可能性があります。
③サウナやスキーといった、
高温または低温の場所では外す。
火傷や凍傷の原因になります。
④スポーツの時は外す。
思わぬ動きで引っかけてホールを
傷つける可能性があります。
●まとめ
ここまで金属アレルギーのお話から、ピアスの素材について書いて参りましたがいかがでしょうか。
この記事で金属アレルギーでもピアス着けられるんだ!ということが少しでもわかっていただければと思います。
私自身も突然、金属アレルギーになり樹脂ピアスしか出来ないのか…と落ち込んだ日々もありましたが、ハンドメイドで金属アレルギー対応素材のピアスもたくさんあります。
étoileでも金属アレルギーの方でも着けられるアクセサリーはもちろん、オーダーメイドでの作成も行っておりますので、お気軽にご相談ください。